[17日 ロイター] - ブラジルのボルソナロ大統領は17日、最高裁のモラエス判事を提訴したことを明らかにした。ボルソナロ大統領とモラエス氏はこれまでもたびたび対立しており、10月の大統領選挙にも影響する可能性がある。
ボルソナロ大統領が支持者に送ったテキストメッセージをロイターが入手した。ボルソナロ氏は「民主主義に対する攻撃、憲法の侵害、本質的な権利や保証の軽視」を挙げ、職権乱用を理由に訴訟を起こした。
判事はこれまで、ボルソナロ氏による偽ニュース拡散疑惑を調査したほか、大統領令を多数無効にしており、両者の確執は深まっている。
ボルソナロ大統領は、虚偽情報拡散問題でボルソナロ氏が果たした役割や、選挙制度に対する批判を巡るモラエス判事による調査は「不当」と主張。今回の訴訟はこうした「不当性」が背景にあるとしている。
ボルソナロ氏は10月の選挙で再選を目指している。