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[ロンドン 18日 ロイター] - ロシア外務省は18日、公営カナダ放送協会(CBC)モスクワ支局の閉鎖と、同支局の記者に発給していたビザと記者証抹消を決めたと発表した。カナダ政府が3月にロシア国営テレビ「RT」のカナダ国内での放送を禁止したことへの報復措置とした。
同省のザハロワ情報局長は定例記者会見で「文明化していると自称する西側諸国がロシアのメディアを攻撃していると指摘し続ける事態になっているのは残念だ」と語り、カナダが「嫌ロシア」政策を選択しているとも指摘した。
CBC側は声明で、モスクワ支局は44年の歴史があり、ロシア政府の決定に「深く失望」しているとした上で、「自由かつ独立した報道を迫害する新たな措置だ」と表明した。
カナダ上院は17日、ロシアのプーチン大統領や政府や軍のメンバーのカナダ入国を禁じる法案を可決。トルドー首相は前週、ウクライナの首都キーウを訪問して武器供与の支援を約束し、世界がプーチン氏を確実に戦争の敗者にすると言明していた。トルドー氏は18日、「プーチン氏によるカナダメディアの追放決定は事実の報道を奪う試みで、容認しがたい」と語った。