[23日 ロイター] - ニュージーランドのアーダーン首相が今週訪米する。約2年を超えた国境規制の全面解除をにらみ、輸出と観光客の誘致拡大を目指す。今月に入って同首相は、7月末から国境を全面再開すると表明した。
韓国と日本を訪問しているバイデン米大統領は24日に帰国するが、同首相と公式に会談する予定はないという。
公式統計によると、2021年の対米貿易額は約185億ニュージーランドドル(120億米ドル)。過去15年間にわたり、年間平均5%伸びている。
米国はニュージーランドにとって3番目に大きな観光市場で、コロナ禍前は外国人観光客の10%を占めていた。
同首相は声明で「米国との関係はわが国にとって最も継続的かつ重要な案件の1つ。今回の訪米は、観光・貿易促進とともに、政治・安全保障面のかかわりにも焦点を合わせている」とした。
また、「旅行者はニュージーランドの夏より何カ月も前から渡航を計画するので、米国民に対してニュージーランドがビジネスにも旅行にも開放されたことを知らせるのに、今は適した時期」と説明した。
23日に出発し、ニューヨークでグテレス国連事務総長と会談するほか、ワシントンDCで有力な上院議員らと面会、ボストンのハーバード大学で卒業式に出席してスピーチする。