[ニューデリー 25日 ロイター] - インドで社会経済的に不利な立場にある「指定部族」出身の初の大統領として当選したドロウパディー・ムルムー氏(64)は25日、宣誓就任後に演説し、自身の選出は「この国の全ての貧しい人の功績」だと述べた。
与党インド人民党(BJP)が大統領候補に擁立し、先週行われた間接選挙で選出された。任期は5年。主に儀礼的な役割を果たす大統領への同氏の就任は、2024年までに予定されている総選挙を控え、モディ首相にとって人口14億人の8%強を占める指定部族コミュニティーを取り込む狙いがあると見なされている。
元教師で州知事を務めたムルムー氏は、女性としては2人目の大統領。東部オディシャ州で「サンタル」部族の貧しい家庭に生まれた。