[ニューデリー/コロンボ 28日 ロイター] - インド外務省報道官は28日、中国の援助で建設したスリランカ南部ハンバントタ港に中国の調査船が入港するとの報道について、状況を注視しており国益を守ると表明した。
報道官は定例会見で「インドの安全保障・経済上の利益に影響を及ぼすいかなる事態も注視しており、国益を守るために必要なあらゆる措置を講じる」と述べた。
スリランカのコンサルティング会社「一帯一路イニシアチブ・スリランカ」は中国の調査船が1週間後にハンバントタ港に入国し、インド洋北西部で8月から9月にかけて宇宙追跡・衛星管理を行う計画だと明らかにしている。
スリランカは債務返済に行き詰まり、ハンバントタ港の運営権を2017年以降、中国企業に99年間リースしている。米国とインドは同港が中国の軍事基地になる恐れがあると警戒している。