[1日 ロイター] - スリランカのウィクラマシンハ大統領は31日、米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)のインタビューで、今はラジャパクサ前大統領が帰国する適切な時期ではないとの考えを示した。帰国すれば政治的な緊張が一気に高まる恐れがあると指摘した。
同紙によると、ウィクラマシンハ氏は政権の引き継ぎなどでラジャパクサ氏と今も連絡を取り続けている。ウィクラマシンハ氏は「ラジャパクサ氏がすぐに帰国するという兆候はない」とも述べた。
同氏は国際通貨基金(IMF)との支援交渉については、8月末までにIMFの事務方レベルとの合意に達するとの期待を示した。燃料や食料品や肥料などの輸入のため来年に約30億ドルを他から調達する必要があるとの見方も明らかにした。
ラジャパクサ氏は国民からの辞任要求の高まりを受けて7月13日に国外逃亡し、その後に辞任を表明した。