[モスクワ 2日 ロイター] - ロシアの最高裁判所は2日、ウクライナのアゾフ連隊をテロリスト集団に認定した。法廷で取材したロイター特派員が伝えた。これによって捕えられたアゾフ連隊の兵士は厳しい反テロ法の下で裁かれ、最長20年間拘留される可能性がある。
アゾフ連隊は通信アプリ「テレグラム」に投稿した声明で「オレニフカでの『アゾフ連隊』の戦争捕虜の公開処刑の後、ロシアは戦争犯罪の新たな口実と弁明を探している」と投稿し、先週のウクライナ人戦争捕虜収容施設での爆発に言及。ロシア政府は50人超が死亡したと発表しており、ウクライナとロシアがそれぞれ相手側を非難している。
アゾフ連隊は、米国務省にロシアをテロ国家に指定するよう求めた。
ロシアは、ウクライナが「ファシスト」によって支配されているという主張の裏付けとしてアゾフ連隊を挙げてきた。ロシアの国営メディアは、アゾフ連隊の戦闘員を第2次世界大戦時のナチスになぞらえ、旧ソ連がナチスを破ったことをロシアの国民意識の中核に位置付けている。
ロンドンの在英ロシア大使館は先週、捕虜となったアゾフ連隊の兵士は絞首刑にすべきで「屈辱的な死に値する」とツイッターに投稿していた。