[ベルリン 3日 ロイター] - ドイツのシュレーダー元首相は3日、ロシアはウクライナ戦争について交渉による解決を望んでおり、穀物輸出に関する先月の合意が事態の進展をもたらす可能性があるとの見解を示した。
ロシアのプーチン大統領と親しいシュレーダー氏はメディアとのインタビューで「穀物を巡る合意が最初の成果だった。もしかするとこれを徐々に停戦まで広げられるかもしれない」」と話した。プーチン氏とは先週モスクワで会ったと明らかにした。
ロシアが併合したクリミアのような重要問題に関する解決策は時間をかけて見いだされる可能性があると指摘。「香港のように99年もかからず、次の世代かもしれない」とした。ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟の代替案として、オーストリアのような武装中立があり得ると述べた。
ウクライナ東部ドンバス地域についてはスイスの州モデルに基づく解決策を見つける必要があるとし、停戦した場合にプーチン大統領が戦前の「コンタクト・ライン」に戻るかどうかは今後分かるとした。
シュレーダー氏は、プーチン氏と今、距離を置くことは状況の改善につながらないと述べた。