[国連 2日 ロイター] - 国際原子力機関(IAEA、本部ウィーン)のグロッシ事務局長は2日、国連本部で記者会見し、査察制限を続けるイランの核開発が「極めて急速に進展している」とした上で、イランからは「言葉」だけでなく、「透明性確保と査察順守とIAEA査察官への協力」が必要だと強調した。
グロッシ氏は、イランの原子力が平和利用だとIAEAが信頼を持って確信するためには、イランのウラン濃縮計画の規模に対して「相応な」査察官のアクセスが認められねばならないと主張。「われわれには準備ができているし、私はイランにも(透明性を確保すると)期待している」と語った。
グロッシ氏は「イランには非常に野心的な核開発計画がある。適切に検証される必要がある」との認識を示した。
2018年にトランプ前米政権がイラン核合意から離脱した後、イランも核開発や査察を巡って合意違反を重ねる状況に陥っている。