[7日 ロイター] - シャーマン米国務副長官は7日、訪問先のソロモン諸島で、バイデン大統領は太平洋諸島との強い結束を優先事項と見なしていると述べ、今回の訪問の重要性を強調した。
首都ホニアラで行われた第2次世界大戦の記念行事で、規則に基づく国際秩序を崩壊させようとしている政府があると非難した。名指しは避けたが、太平洋地域では米国の同盟諸国と中国の間で緊張が高まっている。
シャーマン氏は「バイデン大統領は政権発足当初から太平洋諸島との結束を優先事項としてきた。われわれは太平洋の家族として、互いに深く永続的な関係を築いてきた」と述べた。
第2次世界大戦中、米海兵隊員としてソロモン諸島での戦いに参加し負傷した父親に言及し、「世界の一部はここで学んだ恐ろしい教訓を忘れたようだ」と指摘。高みに上るためには他者をおとしめなければならないと信じ、強制や圧力、暴力が責任を問われることなく使用できる手段だと考える指導者らがいると非難した。
「(これらの指導者は)第2次世界大戦後に世界が設けた原則や制度、規則に基づく国際秩序を無視し破壊できると信じている」ようだと述べた。