[ロンドン 9日 ロイター] - 英気象庁は9日、イングランドとウェールズの一部に「極度の熱波」に関する警報を発令した。警報レベルは上から2番目で、猛暑は当面収まる見通しはないという。
熱波により気温が最高記録を更新し、火災やインフラ障害が生じている。
警報の発令期間は10─14日。この警報は熱波に弱い人々に健康被害が出る恐れがあることを意味するという。
気温は12日にピークの摂氏35度となり、一部地域では13日に36度に達する可能性があるとみられている。
7月はイングランドで1935年以来最も降雨の少ない月となり、初めて摂氏40度を突破した。欧州では他の諸国もここ数週間厳しい熱波に見舞われており、40度超えが頻発している。
こうした高温に不慣れな英国にとっては対応が困難で、停電や空港の滑走路破損、鉄道線路の変形が起きたほか、ロンドンで数十件の火災が発生し、消防が第2次大戦以来最も多忙となった。