[ボゴタ 9日 ロイター] - コロンビアの金融犯罪を捜査する金融情報分析局(UIAF)は取り締まりを強化しており、2019年から今年半ばまでの3年半にマネーロンダリング(資金洗浄)に関連した疑いのある総額約200億ドルの金融活動を摘発した。UIAFのハビエル・グティエレス局長がロイターに明らかにした。
この金額はコロンビアの年間国内総生産(GDP)の6%余りに相当する。UIAFは疑わしい動きについて毎年2万件以上の報告を上げている。
グティエレス氏は「われわれはこの数年、不正資金の捕捉が加速し、時間の経過とともに習熟度が高まっている」と述べた。
偽物や水増しされた送り状、通貨取引、輸出、仮想通貨など資金洗浄の経路を570件ほど発見したという。
国連薬物犯罪事務所(UNODC)によると、資金洗浄は1年間の規模が全世界のGDPの2―5%に相当する8000億―2兆ドルに上ると推計されるが、実態を把握するのは困難だ。