[ワシントン 22日 ロイター] - 米国は22日、2015年イラン核合意再建に向けたイラン側の見解に対する適切な回答を早急に取りまとめているとし、核合意再建のための間接的な協議を米国が「先延ばし」しているというイラン側の批判を退けた。
イランは先週、欧州連合(EU)が提示した核合意再建に向けた「最終文書」に回答し、「追加の見解と考慮事項」を提示した。米国はイランの回答を精査しているとしていたが、イラン外務省報道官は22日に「米国は先延ばししており、欧州も無為無策だ」と指摘した。
米国務省のプライス報道官は定例記者会見で、イランが非現実的な要求の一部を取り下げたことは心強いものの、なお未解決の問題が残っていると語った。
欧州連合(EU)の外相に当たるボレル外交安全保障上級代表は22日、核合意再建に向けたEUの提案に対し、早ければ今週中にも米国が前向きな反応を示すことを期待すると述べた。