[イスラマバード 28日 ロイター] - パキスタンのブット外相は28日、記録的豪雨による被害に対処するため、国際通貨基金(IMF)など国際機関の支援が必要だと述べた。
同国ではモンスーンによる豪雨で北部と南部地域で洪水が発生し、3000万人以上が影響を受け、1000人以上が死亡した。
ブット氏はロイターの取材に応じ「これほどの規模の被害はこれまでにない。言葉にできないほど大きい」と強調し、「経済全体に影響を与えることは明らかだ」と述べた。
高インフレや通貨安、経常赤字などパキスタンは既に経済危機に直面している。
ブット氏は、洪水による経済損失は40億ドルとの推計があるとした上で、インフラ被害や人々の生活への影響を踏まえると、これよりさらに増える可能性があるとの見方を示した。
IMF理事会は今週、パキスタンへの12億ドルの追加融資について決定する予定。
ブット氏は、IMFだけでなく、他の国際機関や国際社会が被害状況を把握することを望むと語った。
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