[エルサレム 12日 ロイター] - イスラエルのガンツ国防相は12日、イランがシリアにある10以上の軍事施設を利用し、代理勢力向けに先進ミサイルなどの兵器を製造していると述べた。
イスラエルは数年前から、シリアでイランと関連があるとする標的に対して攻撃を行っている。
イランとシリアから現時点でコメントは得られていない。シリアはこれまで、同様の非難に対しコメントを控えてきた。また、イランは中東諸国で生産能力を構築しているとの見方を否定している。
ガンツ氏はニューヨークで行われた会議で講演し、イランのミサイル・武器製造に関与しているシリア政府機関CERSの軍事施設だとする地図を提示。「イランはCERSを、ヒズボラ(レバノンのイスラム教シーア派組織)などの代理勢力に提供する中・長距離精密ミサイル・武器の製造施設に変えた」と語った。
また、イランはレバノンやイエメンでも兵器産業の構築に取り組んでいると指摘。「この流れを止めなければ、10年以内に地域全体にイランの高度な産業が出現し、テロが広がるだろう」と述べた。