[ブリュッセル 15日 ロイター] - 欧州議会は15日、中国による台湾海峡での実弾演習を非難する決議を賛成多数で採択した。
決議は欧州連合(EU)と台湾の関係緊密化を呼びかけるとともに、中国に対し台湾海峡や地域の安全保障を脅かす行動の自制を求めている。
中国は先月、ペロシ米下院議長が台湾を訪問したことに反発し、台湾海峡で実弾射撃などの軍事演習を実施した。
台湾外交部(外務省)は決議採択を歓迎。台湾海峡の平和と安定に対するハイレベルで党派を超えた関心を示すものだとして、台湾への支持に謝意を表明した。
決議は台湾の通商上の戦略的地位や、半導体など主要ハイテク分野のサプライチェーン(供給網)における主導的な役割に言及し、EUに台湾との関係強化を要請。
台湾に通商代表部を開設するリトアニアの計画を歓迎し、他の国に追随するよう促した。