[ドバイ 25日 ロイター] - イラン外務省は、女性が髪を隠すスカーフのかぶり方が不適切だとして風紀警察に拘束された後に死亡した事件を受け、全国的に抗議デモが広がっている問題を巡り、英国とノルウェーの駐イラン大使を呼び出して両国の姿勢に強い不満を表明した。
イラン側によると、このデモに関してロンドンに拠点を置くペルシャ語メディアはイランに「敵対的」な報道を展開し、ノルウェーの国会議長は「内政干渉的」な態度を示しているという。
ただ英外務省は報道の自由を最大限尊重するとした上で、イラン政府が「デモ参加者や報道関係者、インターネットの自由を締め付けている」と改めて非難した。
自身がテヘランで生まれ、これまでデモ参加者への支持を明らかにしてきたノルウェーの国会議長もツイッターに「両親が1987年に亡命という道を選んでいなければ、私は妻とともにこの街頭における闘いに加わっていた」と投稿し、イラン政府への批判を続けている。