[台北 26日 ロイター] - 台湾の呉釗燮(ジョセフ・ウー)外交部長(外相)は26日、先週開かれた5年に1度の共産党大会を受けて、中国が今後台湾への外交的「攻撃」を強める可能性が高いとの懸念を示した。
中国共産党が16日から開催していた党大会は22日に閉幕した。習近平国家主席の3期目続投が確定し、同氏への権力集中が一段と進んだ。
呉氏は議会への報告書で、台湾と外交関係を持つ国に対して中国が台湾との断交を迫るよう働きかけている兆候や情報があると指摘し、われわれが直面している外交上の課題はますます大きくなっており、一段と困難な状況になっていると懸念を示した。
呉氏の任期中に6カ国が台湾と断交して中国と国交を樹立しており、現在台湾政府を公式に認めているのは14カ国のみ。その大半は太平洋や中南米、カリブ海の貧困国や発展途上国となっている。
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