[ドバイ 28日 ロイター] - イラン外務省は28日、抗議デモへの弾圧などに関し国連が新たに設置を発表した調査団の調査を拒否すると表明した。
イランでは、イスラム教徒の女性の髪を隠すスカーフの着用法が不適切だとして拘束されたクルド人女性が死亡したことに対する抗議デモが続く。国連人権理事会は24日開いたイランの人権状況について特別会合で調査団を設置する動議を可決した。
イラン外務省報道官は、「イランは、国連人権理事会が設置した政治委員会に協力するつもりはない」と述べた。
イランの人権活動家通信(HRANA)によると、2カ月あまり続くデモおよびその取り締まりに死者は11月26日の時点で450人。うち63人が未成年者。1万8173人のデモ参加者が拘束された。治安部隊側でも60人が死亡したとしている。