[ソウル 30日 ロイター] - 韓国軍は、中国とロシアそれぞれ2機と6機の軍用機が30日に韓国の防空識別圏に進入したため、戦闘機の緊急発進(スクランブル)をかけたと発表した。
韓国軍合同参謀本部(JCS)によると、中国のH6爆撃機2機は午前5時50分ごろから韓国の南と北東の沿岸沖の防空識別圏に繰り返し出入りした。
また、数時間後にはTU95爆撃機やSU35戦闘機を含むロシア軍機とともに東海(日本海)から再進入。18分後に防空識別圏から離れた。韓国領空の侵犯はなかったという。
ロシア政府は韓国の防空識別圏を認めていない。中国政府は、防空識別圏は領空ではなく、全ての国がそこでの移動の自由を享受すべきと表明した。
また、日本の防衛省はその後、中国の爆撃機が東シナ海から日本海へ飛行したほか、ロシアのものと推定される2機も同じころに日本海を飛行したと発表。航空自衛隊の戦闘機が緊急発進したという。
中国とロシアはこれまで、両国の軍用機は定期的に合同演習を行っていると説明している。
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