[ウェリントン 9日 ロイター] - ニュージーランドのアーダーン首相は9日、国境規制が変更されれば自国にとって最大の貿易相手国である中国への貿易使節団を率いたいとの意向を示した。
バンコクで先月開催されたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の合間に行われた会談で、中国の習近平国家主席に訪問希望を伝えたという。
アーダーン氏はオークランドで開催されたニュージーランド・中国カウンシルの会合で「来年初めに中国に貿易使節団を派遣するという計画を伝え、習主席に歓迎された」と明らかにした。
外交関係樹立50周年を記念するスピーチで、両国関係は重要だが複雑だと指摘。「中国とニュージーランドが同意しない分野、利益や世界観が異なる分野があることを認識し続けている」とし、同意しない分野では自身の政府は関与する意志を持ち続け、常にニュージーランドの利益と価値を擁護し、必要な際には声を上げると述べた。
オーストラリアと中国の関係が悪化する一方で、ニュージーランドと中国の交流はほぼ友好的に保たれている。