[ジャカルタ 13日 ロイター] - 韓国の金健・朝鮮半島平和交渉本部長は13日、対北朝鮮制裁で韓日米が連携し、国際的な制裁の抜け穴をふさぐと表明した。
日米の北朝鮮担当高官との協議で、北朝鮮は核の脅しにおいてより攻撃的で露骨になりつつあると述べた。
「北朝鮮のさらなる挑発行為に国際社会は結束して断固とした対応を取る」と強調した。
3カ国は今月、北朝鮮による大陸間弾道ミサイル(ICBM)などの発射を受け、同国の兵器開発などに関与した個人や団体を制裁対象に指定した。
金氏は中国が北朝鮮に影響力を行使できるとし、「この点において建設的な役割を果たし続ける」ことを望んでいると述べた。
「北朝鮮がもたらす課題は、国際社会が共に立ち上がり一体となって発言することによってのみ対処が可能だ」と訴えた。
米国のソン・キム北朝鮮担当特別代表は協議で、北朝鮮の行動は周辺をはじめとする地域に極めて深刻な安全保障上の課題をもたらしていると指摘した。
一方、日本外務省の船越健裕・アジア大洋州局長は日米韓の安全保障協力は前例のない水準まで強化されたと発言。3カ国で攻撃対処能力を含む全ての選択肢を検証し、北朝鮮のサイバー攻撃の脅威にも警戒を強めると表明した。
「(北朝鮮との)対話には常にオープンであり続ける」とも述べた。
日本政府が新たに制裁対象に指定した北朝鮮の3団体・1個人にはサイバー攻撃への関与が疑われるハッカー集団「ラザルス」が含まれた。