[リマ 15日 ロイター] - ペルーで急進左派カスティジョ前大統領が反逆容疑などで拘束された問題で国内の激しい抗議行動が続いているが、外交面でも波紋が広がっている。15日にはボルアルテ新政権のアナ・セシリア・ゲルバシ新外相が、カスティジョ氏拘束を批判したアルゼンチンとメキシコ、ボリビア、コロンビアの中南米左派政権4カ国から大使を召還した。
4カ国は12日の共同声明で、カスティジョ氏を「非民主的なハラスメントの犠牲者」と宣言していた。
ゲルバシ氏はツイッターで大使呼び戻しについて「ペルーの内政問題への干渉に関連した」協議のためと説明した。具体的な協議時期は明らかにしていない。
中南米ではボリビアと、やはり左派政権のキューバとベネズエラ、ニカラグアがキューバ首都ハバナで会談し、断固としてカスティジョ氏を支持するとした上で、「右翼勢力が生み出した政治的枠組み」は認めないとの姿勢を明らかにしている。
一方、ボルアルテ政権に対しては米国やカナダが承認。中南米の左派政権でもチリが承認しているほか、ウルグアイやコスタリカ、エクアドルなども同様の措置を取っている。