[リマ/メキシコ市 21日 ロイター] - ペルーのボルアルテ大統領は21日、アルベルト・オタロラ防衛相を新首相に指名した。
カスティジョ前大統領が反逆罪で逮捕・拘束されたことへの抗議デモが激化する中、事態収拾に向けた対応策として打ち出した再組閣の一環で、そのほか4人の新閣僚を送り込んだ。アレックス・コントレラス経済相とオスカル・ベラ・エネルギー・鉱山相は留任した。
ただ左派の国会議員らは、デモ隊と当局の衝突により26人の死者が出たのはオタロラ氏にも責任があると主張し、ボルアルテ氏による首相指名を批判した。
人権団体は、ペルー当局がデモ鎮圧に武器を使用しているなどと非難。一方政府側も、デモ隊が武器や手製の爆発物を駆使していると反論している。
一方、メキシコのロペスオブラドール大統領はこの日、カスティジョ氏を支持する姿勢を改めて表明し、ボルアルテ政権の正統性に疑念があるとして、ペルーとの外交関係をいったん棚上げすると述べた。
メキシコは既にカスティジョ氏の妻と2人の子どもの亡命を受け入れている。ロペスオブラドール氏は、ペルー国内で拘束されているカスティジョ氏に対しても「ドアは開かれている」と強調した。