[ムンバイ 21日 ロイター] - ミャンマーのイスラム教徒少数民族ロヒンギャの難民を乗せたボートがインド沖で2週間にわたって漂流している問題で、支援活動団体は最大20人がこれまでに飢えや喉の渇きで死亡したと明らかにした。
ボートには少なくとも100人が乗っている。
ロヒンギャ族を支援するアラカン・プロジェクトの責任者は「おそらく20人が死亡したと推測している。飢えや喉の渇きで亡くなった人もいれば、自暴自棄になって海に飛び込んだ人もいる。非常にひどい状況だ」と述べた。
また、アジア太平洋難民権利ネットワークのロヒンギャ作業部会の議長は「これらの人々は食料も水もなく、2週間以上も破損した船で漂流している。最大で16人がすでに死亡した可能性があると聞いている」と話した。
ミャンマーでの暴力やバングラデシュの難民キャンプでの過酷な環境から逃れるため、多くのロヒンギャ難民が毎年危険を冒して海を渡りマレーシアを目指している。