[プレトリア 23日 ロイター] - 南アフリカのパンドール国際関係・協力相は23日、ロシア・中国との合同軍事演習に批判が出ていることに対し、「友好国」との演習は「関係の自然な流れだ」と反論した。ロシアのウクライナ侵攻開始の約11カ月後に当たるこの日、南アフリカを訪問したロシアのラブロフ外相との会談で発言した。
南アフリカ当局者は匿名で、ラブロフ氏がエスワティニ、ボツワナ、アンゴラを訪問する予定だと明らかにした。一方、アフリカ歴訪中のイエレン米財務長官は、24日に南アフリカに到着する見通し。
南アフリカはロシアの最も重要な同盟国の一つで、ウクライナでの戦闘に中立な立場としており、戦闘に関する国連決議の投票を棄権していた。
2月17日─27日に同国東海岸でロシア・中国との合同演習を実施する。
パンドール氏は首都プレトリアで記者団に「どの国も世界の友好国と軍事演習を実施している。これは関係の自然な流れだ」とラブロフ氏の傍らで語った。
南アフリカのラマポーザ政権は、ウクライナでの戦闘を中立の立場から調停する意向を表明していた。
パンドール氏は南アフリカがロシアにウクライナから一方的に撤退するように当初は求めたが、現在はそのような立場ではないと強調した。
米ホワイトハウスのジャンピエール報道官は、ウクライナに「悲惨な戦争」を仕掛けるロシアと演習を行ういかなる国についても、米国は懸念していると指摘した。
ロシア国営タス通信は23日、新世代の極超音速巡航ミサイル「ツィルコン」を搭載した同国のフリゲート艦「アドミラル・ゴルシコフ」が、合同演習に参加すると伝えた。
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