[北京 12日 ロイター] - 中国生態環境省は12日、ケリー米大統領特使(気候変動問題担当)が16─19日に中国を訪問すると発表した。
先月のブリンケン国務長官、今月のイエレン財務長官に続く米政府要人の訪中となる。
イエレン氏は中国訪問中、気候問題で両国が緊密に協力する必要があると強調していた。
気候問題の専門家は、両国の政治的緊張が続いていることから、ケリー氏の訪中で協議に大きな弾みがつくとは考えていないが、強い温室効果を持つメタンの削減といった問題では協力できる可能性があると指摘している。
ジョージタウン大学の中国気候政策専門家であるジョアンナ・ルイス氏は11日に行われたウェビナーで「何よりもまず、会談が行われることが非常に重要だ。たとえそれが単に会談を続けるという合意であったとしても、今回の会談から何らかの前向きな課題が出てくることが重要だと思う」と語った。