[オタワ 1日 ロイター] - カナダ政府は1日、インドとの貿易・投資協定締結に向けた交渉を停止したと発表した。両国は今年5月、年内の初期合意を目指すと表明していたが、カナダ側が一転して停止を決めた。
両国は2010年以降、包括的経済パートナーシップ協定に関する協議を断続的に行っており、昨年に正式交渉を開始していた。
トルドー首相によるインド訪問を翌週に控え、政府高官は「貿易交渉は長く複雑なプロセスだ。われわれの立ち位置を把握するために停止した」と記者団に述べた。
インドのサンジェイ・クマール・バルマ駐カナダ大使は1日、カナダ通信に対し、カナダ政府が過去1カ月の間に交渉停止を求めてきたが、理由について説明はなかったと述べた。