Alasdair Pal Kirsty Needham
[シドニー 28日 ロイター] - 南太平洋の島しょ国ツバルの新政府は28日、台湾との関係を再確認した。政府閣僚がX(旧ツイッター)に声明を投稿した。
また昨年オーストラリアとの間で結んだ安全保障協定を巡り、同国との対話を望むと表明した。
ツバルは台湾と国交を持つ数少ない国の一つ。1月の総選挙では親台湾派のナタノ首相が落選。新首相に元検事総長のフェレティ・テオ氏が就任し、新政権の台湾との関係が注目されていた。
政府閣僚サイモン・コフェ氏は声明で「新政府はツバルと中華民国(台湾)との長期的かつ永続的な関係に対する取り組みを再確認することを望む」とし、「ツバルと台湾の関係を強化し、より永続的で持続的、双方にとって利益をもたらすものにするための選択肢を再評価する意向だ」と説明した。
声明は新政府の優先事項をまとめた。昨年11月にオーストラリアとの間で締結した安全保障・移民に関する協定の原則も支持しているが、協定をめぐる透明性に懸念を示した。
豪外務省報道官は「オーストラリアはテオ首相と政府が示した優先事項に取り組む用意がある」とし、ツバルが協定の広範な原則と目的への支持を改めて表明したことを歓迎すると述べた。