[北京 22日 ロイター] - 中国国家インターネット情報弁公室(CAC)は22日、データの国外移転を管理するための規則を公表し、重要なデータを国外に移転する際の安全審査の報告基準を明確にした。
CACは、国際貿易や国境を越えた輸送などで収集されるデータについて、個人情報や「重要データ」を含まないものは申告の対象外になると説明した。
調査会社トリヴィアム・チャイナのアソシエイトディレクター、トム・ナンリスト氏は「これらの規則は中国における外国企業のコンプライアンス(法令順守)負担を大幅に軽減するものだ」と評価した。ただ、一部分野における多国籍企業の「重要データ」を巡る問題はまだ残っているとも指摘した。
中国当局は昨年9月、データの国外移転に関する規制を一部緩和する方針を示していた。
当局はここ数年、安全保障強化の一環として国内で生成されたデータの管理を強化しており、中国で事業展開する外資企業の間で懸念や混乱が生じていた。