[北京 26日 ロイター] - 中国外務省の林剣報道官は26日、米英両国に対しサイバーセキュリティーの問題を政治利用して中国を中傷し、一方的な制裁を科すことをやめるよう求めた。
「米英が中国によるものとするサイバー攻撃を蒸し返し、中国の個人と団体を制裁するのは純粋な政治的駆け引きだ」と定例会見で述べた。
「中国はこれに強い不満を抱いており、断固として反対する」と強調した。
米英両国は25日、「APT31」と呼ばれるハッカー集団が中国政府の支援を受けてサイバー攻撃やスパイ活動を行ったと発表した。
林氏はこれまでに英国が提出したAPT31に関する情報は証拠が不十分で、下された結論は専門家の見識を欠いていると指摘した。中国は回答したが英国からはその後、反応がないと述べた。
中国は全ての関係者に厳粛な申し入れを行い「中国の正当な権利と利益を守るために必要な措置を取る」と表明した。