ハリス大統領選挙キャンペーンは、7月に3億1,000万ドルの資金を集め、大きな成果を上げたと発表した。ジョー・バイデン大統領がカマラ・ハリス副大統領を支持し、大統領選から撤退した後に急増した小額献金が主因である。
この7月の資金調達総額は、同時期に1億3870万ドルを集めた共和党の対抗馬ドナルド・トランプの調達額の2倍以上であることは注目に値する。バイデンとハリスの合計資金調達額は10億ドルの大台を超え、これは過去のどの大統領選挙キャンペーンよりも早く達成されたマイルストーンである。
民主党の選挙キャンペーンは、バイデン氏の退任後、活性化を経験し、当初は大口献金者の間で資金不足の可能性を懸念する声が上がっていた。しかし、ハリスが民主党大統領候補に躍り出たことで、支持基盤が再活性化し、バイデンの支持後わずか1週間で3億1,000万ドルのうち2億ドル以上が寄付された。
この資金の大部分は、初めて選挙運動に寄付した個人によるもので、7月の寄付の3分の2は新規の寄付者によるものだった。さらにキャンペーン側は、これらの寄付の94％が200ドル以下であることを強調し、草の根からの幅広い支持を示した。
ハリス・フォー・プレジデント・キャンペーン・マネージャーのジュリー・チャベス・ロドリゲス氏は、今回の資金調達結果について、「これは、今年11月に歴史を塗り替える候補者にとって、歴史に残る大収穫だ」と意気込みを語った。
ハリス陣営の7月末時点の手元資金は3億7700万ドルで、トランプ陣営の3億2700万ドルを上回った。トランプの7月の資金調達額は、6月の1億1180万ドルから24％増加した。
7月13日、ペンシルベニア州バトラーでの集会中にトランプ氏に対する暗殺未遂事件が発生し、選挙資金が増強されると予想されていたにもかかわらず、ハリス氏の参戦で勢いが変わったようだ。
ハリスが指名される前の世論調査では、バイデンが6月27日の討論会で不振に終わった後、特に激戦州ではトランプがバイデンに対してリードを築いていた。しかし、最近の世論調査では、ハリスが民主党候補をリードしており、より接戦となっている。
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