ドイツのラムシュタインで開催予定だったウクライナ支援国の高級レベル会合が、ジョー・バイデン米大統領の海外訪問中止に伴い延期されました。2024年10月12日に予定されていたこのサミットは、ロシアとの紛争下にあるキーウへの支援を強化するため、ウクライナの武器供与国であるラムシュタイングループを集結させる予定でした。
火曜日に発表されたバイデン大統領のドイツとアンゴラ訪問中止により、これまでで最も重要なラムシュタイングループの集会となる見込みだった計画に影響が出ました。ラムシュタイン空軍基地の米広報室は、ジャーナリストへのメールで本イベントの延期を確認し、今後のウクライナ防衛コンタクトグループ会合に関する詳細は後日提供されるとしています。
この会合は当初、10月10日から13日までのバイデン大統領のドイツ国賓訪問に合わせて計画されており、これは約40年ぶりの米国大統領によるドイツへの国賓訪問となるはずでした。ポーランドのアンジェイ・ドゥダ大統領も出席予定でしたが、同大統領の外交政策顧問であるミエシュコ・パブラクは、会合の中止に伴いドゥダ大統領がドイツへ渡航しないことを示唆しました。米国はまだサミットの新たな日程を提案していません。
ホワイトハウスは、バイデン大統領がハリケーン・ミルトンへの準備と、先月200人以上の犠牲者を出した壊滅的なハリケーンの救援活動の管理に集中するため、訪問を延期すると述べています。
ドイツの外交政策シンクタンクSWPのディレクター、ステファン・マイアー氏は、米国の選挙が近づく中でバイデン大統領が国内政策を優先する決定をしたことは、ウクライナの状況の重要性を減じるものではないとコメントしています。
2022年のロシアによるウクライナへの全面侵攻後に設立されたラムシュタイングループは、約50カ国で構成されています。これらの国々は、キーウの武器要請と供与国のコミットメントの調整のため、ラムシュタインの米空軍基地に集まってきました。今回延期となった会合では、バイデン大統領、ウクライナのボロディミル・ゼレンスキー大統領、ドイツのオラフ・ショルツ首相による冒頭の公開発言が予定されていたと、ドイツの当局者は述べています。
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