サン電子 (T:6736)は8日、2019年3月期第3四半期連結決算を発表した。
売上高が前年同期比1.3%減の191.60億円、営業利益が0.38億円(前年同期は10.36億円の損失)、経常損失が1.98億円(同10.36億円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1.62億円(同9.63億円の損失)となった。
モバイルデータソリューション事業の売上高は、前年同期比31.9%増の141.25億円、セグメント利益は15.29億円(前年同期は3.73億円の損失)となった。
モバイルフォレンジック機器及びその関連サービスが好調に推移し、デジタル・インテリジェンス事業が前年同期を大きく上回った。
セグメント利益は、販売人件費や研究開発費が増加したものの、それ以上に売上高が増加となり、増益となった。
エンターテインメント関連事業の売上高は、同46.3%減の39.64億円、セグメント利益は同97.3%減の0.19億円となった。
売上高は、前年同期で好調だった遊技機メーカー向けの遊技機部品の販売が大きく減少となり、パチンコホール向けの設備機器の販売も減少となったため、前年同期を大きく下回り、セグメント利益も減益となった。
新規IT関連事業の売上高は、同18.7%減の7.90億円、セグメント損失は6.24億円(同7.28億円の損失)となった。
M2M事業の売上高は、自販機向け等のM2M通信機器の販売が低調に推移し、前年同期を下回ったが、効率化により費用が削減し、損失幅は縮小した。
AR事業は、スマートグラス「AceReal One」のマーケティング等の活動を続けているが、「AceReal One」に関する開発費がピークアウトし、前年同期より損失は減少となった。
O2O事業の売上高は、新規店舗の開拓が進み、前年同期で増収となったが、研究開発等の費用も増加し、損失は拡大した。
セグメント全体では、売上高は前年同期を下回り、損失は縮小となった。
2019年3月期通期の連結業績予想については、レンジで開示している。
売上高が前期比6.8%減~3.0%減の245.00億円~255.00億円、営業損失が11.00億円~2.00億円、経常損失が13.00億円~4.00億円、親会社株主に帰属する当期純損益が、6.50億円の損失~2.50億円の利益とする期初計画を据え置いている。