コスモスイニシア (T:8844)は10日、2019年3月期(18年4月-19年3月)連結決算を発表した。
売上高が前期比3.7%増の1,046.06億円、営業利益が同10.5%増の53.80億円、経常利益が同15.6%増の50.50億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同23.5%増の45.62億円となった。
レジデンシャル事業は、新築マンションの引渡戸数が減少した一方で、新築一戸建及び中古マンションの引渡戸数が増加したことや、新築マンションの売上総利益率が改善したことなどにより減収増益となった。
ソリューション事業は、不動産サブリースの転貸戸数が増加したことや、一棟投資用不動産の引渡棟数が増加したことに加え、アパートメントホテル「MIMARU」の運営を本格的に開始し、増収増益。
工事事業もオフィス改修工事の受注が増加し増収増益となった。
2020年3月期通期の連結業績予想は、売上高が前期比5.2%増の1,100.00億円、営業利益が同7.8%増の58.00億円、経常利益が同3.0%増の52.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同5.7%減の43.00億円を見込んでいる。
次期配当予想は2円増の1株あたり13円を予定。
また、同日、3年後(2022年3月期)の売上高の目標を1350.00億円、営業利益の目標を81.00億円とする中期経営計画「中期経営計画2021」を発表した。
同計画では、全事業セグメントにおいて、売上高と営業利益を前期実績比で伸長させる内容となっており、また、CSVの実践による社会的価値の創出、新規事業や既存事業成長への積極的な投資、財務基盤の更なる強化と株主還元向上を行うとし、2022年3月期末の自己資本比率の目標を30%(2019年3月期末は23%)、1株当たり配当金の持続的な増加をめざすとしている。