クリナップ<7955>(東証プライム)は8月26日、大阪中之島美術館にて開催中の開館記念展「みんなのまち 大阪の肖像[第2期]」(会期:2022年8月6日から10月2日)に、当時のステンキャビ流し台「さくら DX」を複製し提供したと発表。これは積水ハウス出展の「1970年代の実物大工業化住宅(軽量鉄骨住宅)」に協力したものです。
大阪中之島美術館の開館記念展「みんなのまち 大阪の肖像」は「大阪」にフォーカスし、同美術館の所蔵コレクションや、大阪府市内外の博物館・美術館、企業などの所蔵物が2期にわたり展示される。第2期のテーマは「『祝祭』との共鳴。昭和戦後・平成・令和」。戦後復興期から高度成長期にかけて変化する人々のライフスタイルを紹介している。
積水ハウスは1970年代の工業化住宅を実物大で再現。実際に上がることができる「おうち」空間のなかに、同社が1975年に業界初のステンレスキャビネット流し台として発売した「さくら DX」が展示されている。
当時、木製キャビネットが主流だった流し台を18-8ステンレス製キャビネットとした「さくら DX」は、耐蝕性、耐久性に優れ、業界に新風を吹き込んだ。また、当時人気が高かった「親子シンク」や、最高級桜材の框かまちを採用。販売実績も好調で、「消費者が求める本物の商品をつくる。そのためにメーカーは最大限の努力を払う」という。
井上工業(当時)創業当初からの理念を結実した商品として、今も社内で語り継がれている。今回の提供にあたり、福島県いわき市の社内技術伝承施設「登工房」にある現存品をベースとして複製した。
写真=実物大で再現された1970年代の工業化住宅。当時憧れの的となったライフスタイルが再現されている。(左) 懐かしい家電や家具などとともに展示された、ステンキャビ流し台「さくら DX」(複製)(右)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)