[19日 ロイター] - 2004年アテネ五輪の陸上女子中距離2冠に輝いたケリー・ホームズ氏(52、英国)が19日、自身が同性愛者であることを明かした。
アテネ五輪の800メートルと1500メートルで金メダルを獲得した実績を持つホームズ氏はサンデー・ミラー紙に対し、「今、これをやらなければならないと思った。私自身の決断。緊張している。興奮で爆発してしまいそう。このインタビューが公になった瞬間、私は本当の意味で恐れから解放される」とコメント。17歳の頃から自身が同性愛者であることを認識していたと告白した。
ホームズ氏は元陸軍所属で、陸上に専念するために1997年に退役。英国では2000年まで、同性愛者は兵役できなかったことから、反響を恐れて自分の性癖を隠してきたが、2020年にLGBTQ+の軍幹部に連絡したところ、カミングアウトしても制裁を受けることはないと断言され、不安は解消されたという。
同氏は、「ゲイで軍隊にいたことを認めたら、今でも問題になると確信しながらずっと生きてきた。(電話をしてから)また息ができるような気がした。ちょっとした電話1本で、28年間の心労が救われたのかもしれない」と語った。