20日の日経平均は3日続伸。
128.84円高の21431.49円(出来高概算11億6000万株)で取引を終えた。
一先ず米国市場が小幅ながらも上昇した流れもあり、やや買い先行の展開となった。
引き続き、米中通商協議の再開を背景に下を売り込む流れにはなりづらく、インデックス売買中心に底堅い値動きとなる中、朝方弱含みとなったソフトバンクG (T:9984)が、その後は急速に切り返す展開になり、日経平均をけん引する格好。
前場半ばに21494.85円まで上げ幅を広げた日経平均は、後場寄り付き直後に21315.39円と急速に上げ幅を縮める局面もみられたが、ソフトバンクGの切り返しなど、インデックスに絡んだ資金流入が支えた。
市場の底堅い値動きから円相場も1ドル110円80銭台とやや円安に振れて推移したことも、安心感につながった。
東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1100を超えており、全体の過半数を占めている。
セクターでは、非鉄金属、電力ガス、卸売、陸運、輸送用機器がしっかり。
半面、石油石炭、鉱業、証券、水産農林、倉庫運輸が弱含みとなった。
指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンクGが1社で日経平均を約41円押し上げたほか、ダイキン (T:6367)、中外薬 (T:4519)、リクルートHD (T:6098)、ヤマハ (T:7951)が堅調。
一方で、東エレク (T:8035)、トレンド (T:4704)、TDK (T:6762)が冴えない。
米国市場の休場明けにより若干商いが膨れ、東証1部の売買代金は2兆円を回復している。
とは言え、依然として薄商いが続いており、日経平均は3日続伸で21500円に接近する動きを見せているものの、手掛けづらい状況であろう。
また、マザーズ指数は上昇し、日経平均、TOPIXを上回る上昇率となったが、売買代金上位の銘柄は高安まちまちとなり、こちらも手掛けづらさが窺える。
増額修正や自社株買いといった個別の材料には敏感に反応しているが、それ以外の銘柄については短期的な値幅取りも難しそうである。
明日も個別材料の他、先物の主導によるインデックス売買が中心になりそうであるが、幅広い物色というよりも、リバランスの商いが続くことになりそうだ。
また、資金回転の速さから物色の持続性は期待しづらく、売り込まれていた銘柄への自律反発狙いのほか、季節性からは、2月決算企業の配当狙いといった動きが意識されよう。