[8日 ロイター] - 調査会社カナリスによると、2024年の世界の電気自動車(EV)市場の伸びは、補助金削減などの影響で23年の29%から27.1%に鈍化する見通し。
各国政府の優遇措置が支援し、23年の販売台数は推計1370万台に達した。ただ、補助金削減や借り入れコストの上昇が今後、需要を圧迫すると予想されている。
カナリスのプリンシパルアナリスト、ジェイソン・ロー氏は「23年はEVの平均販売価格が20%下落したにもかかわらず、不十分な製品選択肢や充電設備の問題が需要への打撃となり、EV市場の伸びに影響した」と説明した。
24年の北米EV市場の伸びは26.8%と見込まれている。一方、EV普及率は12.5%と、中国や欧州に比べて低い。
中国のEV普及率は40%に達し、中国のブランドがシェアの78%を占める。
中国の比亜迪(BYD)は、23年最終四半期に世界のEV販売台数でテスラを抜いてトップとなった。