David Milliken
[ロンドン 9日 ロイター] - 英小売協会(BRC)が9日発表した12月の小売売上高は前年同月比1.7%増だった。インフレ調整後では減少となり、緩やかな景気後退(リセッション)入りの新たな懸念材料となる可能性がある。
BRCのヘレン・ディキンソン最高責任者は、「消費者心理の低迷から支出控えが続き、(クリスマス前後の)祝祭期間に小売売上高の伸び悩みが相殺されず厳しい年となった」と述べた。
2023年通年の小売売上高は3.6%増。食品の8.1%増に押し上げられた。非食品は0.1%減。第4・四半期は前年比1.5%減少した。
調査のスポンサーである国際会計事務所KPMGの小売り部門を統括するポール・マーティン氏は「クリスマスの買い物客は、衣料や宝飾品、ハイテク関連ギフトを購入せず、美容、健康、パーソナルケア製品を選んだ」と指摘した。