[12日 ロイター] - アジア時間の原油先物はほぼ変わらず。米原油・ガソリン在庫が予想外に増加し、石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」の追加減産を控えた供給タイト化懸念を相殺している。
市場の引き締まりを反映し、米WTI原油先物は期近物の価格が期先物を上回る「バックワーデーション(逆ざや)」状態に転じている。
0029GMT(日本時間午前9時29分)時点で、北海ブレント先物は0.05ドル安の1バレル=85.57ドル、米WTI原油先物は0.06ドル安の81.48ドル。
市場筋によると、米石油協会(API)のデータで7日までの週の原油在庫が約38万バレル増加。ロイターがまとめたアナリスト8人の予想は60万バレル減だった。
ガソリン在庫も、アナリスト予想の160万バレル減に反して約45万バレル増加した。
12日の米消費者物価指数(CPI)発表後に米連邦準備理事会(FRB)が政策引き締めペースを減速させるとの期待から原油価格は11日に約2%上昇していた。