[ニューデリー 31日 ロイター] - インド当局が31日に発表した2022年4─6月期の国内総生産(GDP)は前年同期比13.5%増と、1─3月期の4.1%増を大きく上回った。製造業や宿泊・旅行などのサービス業がけん引した。市場予想の15.2%は下回った。
エコノミストは金利上昇が経済活動を鈍化させ、今後数四半期は勢いが失われる可能性が高いと指摘した。
インド準備銀行(中央銀行)は、8月に基準レポ金利を50ベーシスポイント(bp)引き上げ、5月から合計140bp引き上げている。
財務省高官は発表後にGDPについて「4─6月期の伸びは会計年度全体で7%超の伸びを達成するには十分なものだ」とし、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)前の水準を4%近く上回ったと指摘した。
22年4─6月期の業種別では、製造業が6.5%増。1─3月期は0.2%減だった。4─6月期の建設業は16.8%増で、前期は2.0%増だった。
エコノミストによると、インドは金融引き締めやエネルギー・商品価格上昇が消費者需要や企業の投資計画に影響すると予想されており、下振れリスクに直面している。
ロイターがまとめた最新のエコノミスト予想では、7-9月期が6.2%増、10─12月期は4.5%増にとどまる見通し。