マーケットコメント
注視すべきは商品市況の動向だろう。CRB指数が13年ぶりの低水準で低下している状況を考えるならば、今後もエネルギーセクターが株式市場の圧迫要因となり続けるだろう。本日も株式市場が続落の展開となれば、外為市場ではクロス円を中心とした円高優勢の展開が想定される。
USD/JPYは、10月15日安値118.06を起点としたサポートライン(今日現在122.10)を下方ブレイクした場合、121円台への攻防シフトの展開が想定される。
一方、EUR/USDは米独金利の動向次第だろう。13日はリスク回避を背景に米独債券ともに買い優勢(=ともに金利低下)の展開となったが、米独金利差が拡大したことでドル高優勢の展開となった。
世界経済の先行き不透明感に加え、フランスパリで発生したテロの脅威も合わさることで「リスク回避+米独金利差拡大」の展開となれば、ドル高優勢地合いの継続及び1.07割れを想定したい。
逆に「リスク回避+金利差縮小」の展開ならば、ユーロ買い優勢の展開となろう。リスク選好(=株高)ならば、ドル高優勢を想定したい。
他にEUR/USDの変動要因として注視すべきは、日本時間19時15分に予定されているドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁の講演。また、指標データでは、22時30分のニューヨーク連銀製造業景気指数(11月分)の内容に注目したい。