本日、最大の焦点は米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録(7月28-29日開催分)となろう。イエレンFRBの見立て通り、労働市場に関しては完全雇用に向け着実な回復基調を辿っている。
よって焦点は、現在の低インフレ状況についてどのような認識を持っているか、だろう。9月をメインシナリオと考えているならば、イエレンFRBは直近の原油価格の低迷とそれに伴うインフレの低下圧力は一過性の現象であると認識していることになり、今回の議事録で次回会合での利上げを匂わす記述が記載されている可能性があろう。この場合、米金利には上昇圧力が強まり外為市場ではドル買いの展開となろう。
ただ、それが継続するかどうかは、米国株式の動向次第だろう。利上げ懸念を背景に米国株式の下落幅が拡大すれば、米金利の上昇圧力が後退することでドル相場の上値が限定的となる可能性があるからだ。
逆に、今回の議事録がハト派寄りと受け止められれば、直近のドル高を調整する動きが対主要国通貨で加速しよう。
【テクニカル分析コメント】-EUR/USD、21日MAの攻防を注視
レジスタンス
1.1200:オファー
1.1190:厚いオファー
1.1161:ボリンジャー上限
1.1125:8/17高値
1.1100:レジスタンスポイント
1.1051:10日MA(赤ライン)
サポート
1.1010:21日MA(青ライン)
1.1000:厚いビッド
1.0988:リトレースメント61.80%
1.0934:リトレースメント76.40%
10日MA(赤ライン)及び8月高安の50.00%を下方ブレイク。本日の攻防分岐は、21日MA(=ボリンジャー中心線)となろう。RSIが売り買い分水嶺の50.00を下回ってきた点を考えるならば、このMAの下方ブレイクを警戒したい。その様な展開となれば、1.09台の攻防へとシフトする展開を想定したい。
一方、21日MAがサポートラインとなった場合は、1.11台の再上昇が焦点となろう。ただ、目先の上値余地はボリンジャー上限までと想定したい。
尚、直近のオーダー状況は上記の通り。
日足チャート