💎 今日の市場で最も健全な企業をご覧ください始めましょう

目先は円高の加速に要注意

発行済 2015-09-29 09:50
更新済 2023-07-09 19:32
【マーケットコメント】-目先は円高の加速に要注意

8月の米個人消費支出(PCEコア・デフレーター)は市場予想の範囲内。株式市場での不安定化も継続中。ドル高の持続性には2つの条件-良好な米指標データ&株高維持-をクリアすることが必須条件と昨日のレポートで指摘したが、現在の市場動向を鑑みるに、ドル相場は売り買いが交錯するレンジ相場となる可能性が出てきた。

むしろ注視すべきは、①米利上げリスク、②不安定な株式市場、③「異次元緩和」の優位性の後退を背景とした円高加速の方だろう。
①と②は連動している。中国の景気減速懸念等を背景にグローバル株式市場で不安定な状況が続く中、イエレンFRB議長は年内利上げを敢行するスタンスを崩していない。来月2日の米雇用統計(9月分)が強すぎる内容となれば、米金融引締めリスクまでが意識されることで、グローバル株式市場の不安定化が長引く可能性がある。

また、米連邦公開市場委員会(FOMC)後の日独金利(10年債利回り)の低下幅とEUR/JPYの上値の重さを考えるならば、欧州中央銀行(ECB)による緩和強化観測の前に「異次元緩和」の優位性が後退している兆しが見える。来月1日の日銀短観が下振れして尚、黒田日銀が現状の楽観スタンスを崩すことがなければ(昨日の講演でも黒田総裁はこれまで通りのスタンスを維持)、その優勢性はさらに後退しよう。上記の株安が継続すれば、目先は円相場全体がさらに円高へ振れる展開も想定される。

最新のコメント

次の記事を読み込み中です
当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます