マーケットコメント
本日も商品市況にらみの一日となろう。その商品市況の動向を見極める上で、東京時間は11月の中国指標データ(消費者物価指数 / 生産者物価指数)に注目したい。総じて冴えない内容となれば商品市況への下落圧力がさらに強まり、資源関連銘柄が株式市場の下落のけん引役となろう。中国リスクを背景に「商品安+株安」の同時発生となれば、昨日同様、資源国通貨は下値を模索する展開が想定される。
資源国通貨以外で注視すべきはユーロ相場の動向だろう。リスクオフ継続となれば対資源国通貨でユーロ買い圧力が強まろう。その影響が他のユーロ相場、特にEUR/USDに波及することでショートカバー優勢の展開が想定される。その場合の攻防分岐は断続的にオファーが観測されている1.10前後。現時点では、ここまでのポジション調整を想定しておきたい。だが、このレベルを完全に突破するようならば、米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に商品市況と株式市場でさらにリスクオフが加速している可能性が高い。その場合次のターゲットは、1.1120レベル(8-12月高安の半値戻し)となろう。