【マーケットコメント】 -9月米雇用統計と株式の反応
その株式市場(特に米国株式)のトレンドは目先、今晩の9月米雇用統計に左右されよう。市場予想(前月比)だが、非農業部門雇用者数変化は20.3万人、失業率は5.1%、平均賃金は0.2%(前年比2.4%)となっている。
注目すべきは、総じて市場予想を上回った場合の米株の反応だろう。上述の通り米債券市場では景気の先行き不透明感が意識され10年債利回りへの低下圧力が強まっており、良好な雇用統計は素直に株高要因となる可能性が高い。その場合、米金利への低下圧力が後退することでドル相場は堅調に推移しよう。
懸念すべきは、米金融引締めリスクが意識され米株が崩れるケースだろう。この場合、リスク回避のドル高(米金利の上昇のみのドル高)が想定されるが、それは一過性の値動きとなろう。むしろ米株安が意識され、外為市場では円高圧力が強まる可能性が高いとみる。ユーロ相場も底堅く推移しよう。