40%引きでご購読
新規!💥 ProPicksを手に入れ、S&P 500を1,183%を超える投資成績を実現した、戦略をご覧ください40%割引で開始

日銀とカナダ銀行の政策金利発表前レビュー

発行済 2019-04-25 04:32
更新済 2023-07-09 19:31

イースター休暇が終わり、ようやく為替市場も大きな動きが始まっている。 EUR/USDは3週間の安値まで下落し、 USD/CHFは2年以上の高値まで上昇、NZD/USDは3ヶ月の安値まで下落している。日本円以外での通貨ペアでは、ドル高となっている。ドル円では、利回りや112の抵抗ラインによって上値が重い。 また新築住宅販売戸数 の予想を上回る結果が、 リスクオンの流れやドル 高を支えている。

投資家は、オーストラリアのインフレ率やドイツIFO景況感指数がネガティブサプライズになる可能性を懸念してユーロや豪ドルは弱含みしている。商品価格が上がっているのにもかかわらず、豪インフレ予想は低下し続けている。ドイツ連邦銀行は予想より成長率が弱含むこと見込んでおり、ユーロ圏の見通しは悪いままである。

24日の注目の経済指標はカナダ銀行の政策金利発表だろう。 原油価格の上昇にもかかわらず、23日のUSD/CADは上昇していた。これはカナダ銀行による利下げの可能性を懸念しているのだろう。3月ではカナダ銀行は経済低迷により利上げのタイミングについて懸念していた事により、USD/CADは2ヶ月ぶりの安値まで下落した。また、消費支出、住宅、インフレへの懸念もあった。その後7週間でカナダの小売売上や、 CPIの改善によって、これらの懸念は緩和していった。

しかし、カナダ銀行のハト派的な姿勢を変えるのにはまだ十分ではないだろう。政策金利発表以外に、カーニー総裁と、ウィルキンス副総裁の発言も注目だ。4月ではUSD/CADは1.3290から1.3400のレンジで取引されていたが、23日の上抜けはカナダ銀行が最近の経済指標の改善を軽視し、不明瞭な見通しを続けるという予想を反映しているのかもしれない。もし、実際にそうなれば1.35まで上昇する可能性がある。一方、楽観的な見通しをすればUSD/CADは1.3330まで急落する可能性もある。

カナダ経済 - 中央銀行ミーティング

日本銀行は24日から2日間に渡る金融政策決定会合を行うが、現在の日本経済は良いとは言えない。家計支出の成長率は鈍化、貿易黒字は縮小、消費者信頼感は低下し、製造業PMI企業向けサービス価格指数鉱工業生産は弱含み、インフレ率は低いままである。

1-3月期では日本経済は縮小していると考えられており、日銀が政策金利を変更する要素はなにもなく、単に経済成長見通しを下方修正する可能性がある。日米貿易協議は合意に向けて進展しているが、トランプ米大統領は日本の貿易黒字に対して快く思ってはいないだろう。これは 日本円に対してダウンサイドリスクではあるが、日銀が何かしらリアクションを取ることはないだろう。

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます