本日から2日間にわたり大阪にてG20首脳会合が開催される。また本日は月末日および四半期末日のため為替取引が活発になる。
米ドルが下落している一方、米国株は3-4月に大きく上昇し記録的な強気相場となっている。本日は月末・四半期末日でポートフォリオのバランスを調整するため、米ドルに売りが集まる見通し。
米露首脳会談が本日G20サミットにて行われる。しかしトランプ米大統領は本日の対露発言内容については「無関係」としており、米露協議の進展は不透明だ。
FRBが金融緩和を示唆していることでドル円はリスク下にある。また本日の需給調整でドル円は動くだろうが、米中貿易協議が決裂しない限り大きく下げることはないと見られる。
本日午後9時30分に5月米個人所得や個人支出が発表される。5月米小売売上高が増加したことから個人支出は拡大、一方5月の賃金減により個人所得は縮小する見通し。
27日午後9時30分に第1四半期米国内総生産(GDP)が発表され、1-3月期米個人支出が0.9%増へ下方修正された。
本日午後9時30分に4月カナダGDPが発表されるためカナダドルにも注目が集まる。貿易協議への楽観視や原油高で米ドル/カナダドルは約4か月ぶりの下げ相場となっている。
好調な国内経済に支えられカナダドルは底堅い展開。一方で、世界的な経済見通しが下方修正される中でカナダドル高が続けば国内経済がダメージを受ける恐れもある。
豪ドルとNZドルも上昇。NZドル/米ドルは4か月ぶりの高値を付けている。
両通貨は軟調なANZ企業景況感指数をよそに上げ相場を迎えている。
また、好調な中国製造業を受け元に買いが集まっている。一方で、ポンドやユーロは下げ相場となっている。
27日に発表された6月ユーロ圏景況感指数は3年ぶりの低水準となったが、6月独CPI(速報値)は予想を上回る上昇。
トランプ米大統領は以前からドイツの国防負担が軽すぎるとして批判している。対ユーロ圏自動車関税が追加される可能性も残っており、EU経済の見通しは不透明感が強い。