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【株式投資】お得感のワナ。アンカリング効果とは?

発行済 2020-04-20 15:57
更新済 2023-07-09 19:32

こんにちは、Centです。

今回は、株式投資においてお得感というのがどれだけ危ないことなのか?話をしていこうと思います。

アンカリング効果の説明もしていきますが、普段の生活でもとても重要な話になります。

周りの人のセールストークに騙されないためにも、しっかりと合理的な行動ができるようにしましょう。

それでは、今日もお付き合い下さい。

アンカリング効果とは?

アンカリング効果

最初もしくは同時に提示された特定の特徴や数値(価格)、情報が印象に強く残ってしまい、意思決定や判断に影響をおよぼす傾向のことです。

言葉で言ってもわかりにくいので、実際の例を出して説明していきましょう。

2つの商品の比較の場合

A店と、B店の商品比較を考えてみます。

・A店では、あなたの気に入ったジャケットが20,000円で売っていたとします。

・B店ではセールとして、同じようなジャケットが定価40,000円のところ20,000円で売っていたとします。

あなたはどちらを買いますか?

「B店で買った方が、お買い得なんだからB店で買うのが当たり前だろ」という人がほとんどだとは思いますが、それこそが落とし穴なんですね。

ここで注目して欲しいのは、どんな生地?、縫い目はきれい?、着心地はどうか?というような性能の面よりも、セールで半額で買えるという情報だけでそちらに注目してしまったということです。

これこそが、ビジネスの世界で言うアンカリングと言われていて、小売店が値札で客の目を引くためによく使う手法になります。

原宿で悪い黒人さんがやっているお店でも、値札をとても高い値段にして、交渉で少しずつ安くしていくような商売をしています。

これは、人間のアンカー効果を使ったやり方で理にかなった方法なんです。

2万円の洋服を、5000円まで値切られてしまったら買いたくなっちゃいますよね。

しかし仕入れはと言うと、数百円であることが多いです。。。

このように、最初に掲示された数値とか情報が印象に残っているで、それが基準点になってしまい判断してしまうという心理傾向があります。

少しでも得したいと言う気持ちはみんなありますもんね。

どちらも20,000円で、品質もデザインもほとんど変わらないのに論理的な思考が妨げられてしまって、不合理な選択をしてしまいがちなんですよね。

投資では?

重要なのは、投資でもこのような不合理な選択をしてしまうことがあるということです。

相場の格言に、高値を覚え、安値覚えというものがあります。

今日はこの格言をしっかり頭に叩き込みましょう。

高値おぼえ安値おぼえは損のもと

高値おぼえ安値おぼえは損のもと」とは、過去の高値安値が記憶として残っていて、それを元にその銘柄を判断すると間違いを犯すと言うことを表した格言です。 人間は、昔の高値安値が記憶として残っていると、また元の株価まで戻るのではないかと思ってしまうものです。

こんなことありませんか?

6000円位で推移していた株価が、今は3000円で推移しているとなったときに、過去の株価水準がアンカー(錨いかり)のように頭に残ってしまって、合理的な判断ができなくなることを戒める相場の格言です。

これが高値覚えです。

過去の株価から半値くらいになっていたとしても、その時の企業価値から判断して割安な状態であるとは限らないという事ですね。

投資判断は過去の株価ではなくて、その時点の投資対象の将来価値の予測から考えるのが基本です。

また、安値覚えは、株価が大幅に下落した後に反転し始めて絶好の買い場にもかかわらず、投資家の頭の中には下落の後の最安値が印象に残ってしまうことで、積極的に投資ができなくなってしまうということです。

安値が頭に残ってしまっているので、「さらに株価が下がるのではないか?」と下落を恐れて買いのタイミングを逃してしまう

勇気を出して底値近くで買ったとしても、株価が少し上昇すると「結構株価が上がったからまた下がるのではないか?」と我慢しきれずに利益確定売りをして、その後の大きな利益を逃してしまう

このように、自分自身がアンカリングにとらわれていないかどうかもう一度考えてみて下さいね

まとめ

今回は、アンカリング効果について話をしてきました。

直近高値、直近安値なんて言葉がありますが、結構みんな気にしてしまうところなんですが、気をつけなければいけません。

もちろん、直近の高値安値を越えてくると、上昇が強いとか下落が強いという傾向は確かにありますね。

しかし、1ヵ月前、半年前、1年前などとは状況が変わっている事がとても多いので、狙っている銘柄に変化がないかちゃんと調べる必要があります。

例えば、ペッパーフードサービスは、2017年時点で株価が8000円を超えていました。

1年後には、株価は4000円になっていました。

半額セールだからといって4000円で買った人たちはどうなったでしょうか?

今の株価は、450円です。。。

株価の高い安いだけにとらわれていると、このような落とし穴にハマってしまうということです。

あなたもアンカリング効果には、充分気をつけてくださいね。

それではまたお会いしましょう。

著者:香港投資家セント

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